皆さま、こんにちは!

 

「ゼロカーボンアクション30」や「COOL CHOICE(クールチョイス)」などの言葉を耳にする機会が増えてきました。

しかし、それらが一体何なのか、また、企業としてそれらにどのように対応していくべきなのか、

ご存知ない方も多いのではないでしょうか?

今回はCOOL CHOICE(クールチョイス)について、企業が賛同する方法、また、企業が取り組むべき行動についてご紹介させていただきます。

COOL CHOICEとは?

2015年にパリにて開催された気候変動枠組条約締約国会議(COP21)にて、パリ協定が採択されました。

バリ協定では、世界共通の目標として、世界の平気温上昇を2℃未満にすること、さらに1.5℃に抑える努力を追求すること、また、今世紀後半には温室効果ガスの排出を実質ゼロにすることが打ち出されました。

その後、日本では「2050年カーボンニュートラル」が宣言され、20214月には、2030年度に2013年度比で46%削減を目指すこと、さらに50%の高みに向けて挑戦を続けていくことが表明されました。クールチョイスに関わる日本政府の表明や取組経緯は以下の年表の通りです。

年月

日本政府の表明や取組

2015年6

安倍総理は第29回地球温暖化対策推進本部を開催し『COOL CHOICE』を旗印に政府を挙げて国民運動を展開すると発言

2015年12

安倍総理は第32回地球温暖化対策推進本部を開催し、アイデアを募り、成功事例が共有されるよう、国民運動を全国津々浦々に展開すること、及び環境大臣が先頭に立ち、各省一体となって推進すると発言

2016年3

安倍総理は、第34回地球温暖化対策推進本部を開催し、環境大臣を長とする『クール・チョイス推進チーム』を軸に国民運動を進め、低炭素型商品・サービスの利用を拡大すると発言

2020年10

菅総理は、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことを宣言

2021年4

菅総理は、2030年度の削減目標について、2013年度から46パーセント削減すること、さらに、50パーセントの高みに向けて、挑戦を続けることを表明

現在

岸田総理は、過去の宣言や表明を引き継いでいる

 

つまり、「COOL CHOICE(クールチョイス)」とは、温暖化対策としてCO2などの温室効果ガスの排出量削減のために、脱炭素社会づくりに貢献する「製品への買換え」、「サービスの利用」、「ライフスタイルの選択」など、日々の生活やくらしの中で、あらゆる『賢い選択』をしていこうという20156月度から始まった取組みであり、政府を挙げて展開された国民運動のことです。

また、「COOL」は「賢い」、「CHOICE」は「選択」を意味し、未来のために、今選択できる身近なアクションをしで欲しいということで、個人の方、企業・自治体などの団体の方、問わず、いま「COOL CHOICE(クールチョイス)」への参加(賛同登録)が求められています。

 

どの様な取り組みがCOOL CHOICEになるの?

続いて、どのような行動が「COOL CHOICE(クールチョイス)」になり、

結果、CO2などの温室効果ガスの排出量削減につながるのでしょうか?

例えば、

・エコカーを購入する、エコ住宅を建てる、エコ家電に替えるという「行動」。

・マイカーよりも公共交通機関を利用する、高効率な照明に替えるという「行動」。

・クールビズをはじめ、低炭素につながるライフスタイルの「行動」。等

また、他にはどのような行動があるのでしょうか?

ここでは、カテゴリー別(シーン別)に考えられる「COOL CHOICE(クールチョイス)」を出来るだけご紹介します。

 

<家電製品>

・省エネ家電に買換えよう

5つ星製品を選ぼう

・エコ診断し、省エネ生活を一歩リードしよう

・エアコン温度の効かせ過ぎを無くそう(夏場の冷房28℃、冬場の暖房20℃

・エアコンは就寝・外出の30分前にOFFしよう

・エアコンフィルターはこまめに掃除しよう

LED照明などを選ぼう

・照明の点灯時間を11時間カットしよう

・テレビ視聴時間を11時間カットしよう

・テレビ画面を明る過ぎない設定に変更しよう

・ガスコンロは適度な火力をキープしよう

・使用しない時はプラグを抜こう(パソコン利用時は電源をOFF

・冷蔵庫の中身を詰め過ぎないようにしよう

・冷蔵庫の設定温度を調整しよう など

 

<住宅・住居>

・経済的且つ健康的な生活が送れる高断熱、高気密な住宅を選ぼう

・省エネ住宅の新築やリフォームでは補助金

・緑(植物)のカーテンを育てよう

・すだれなどを利用し窓からの日差しを和らげよう

・部屋を仕切って冷暖房の範囲を狭く使用 など

<移動・交通>

・急発進急加速など無くしエコドライブを実践しよう

・エコカーを選ぼう

・マイカーよりもカーシェアを利用しよう

・公共交通機関を利用しよう など

 

<宅配便、その他>

1回で受け取ろう

・できるだけモノの所有でなくシェアしよう

・夏は軽装で快適に、冬は厚着で快適に過ごそう

・マイバックやマイボトルの利用で使い捨てプラスチックを削減しよう

・お風呂は間隔を空けずに入ろう

・便座のふたを閉めるようにしよう

・便座・洗浄水の設定温度を低く設定してみよう

・洗濯には風呂の残り湯を利用しよう

・乾燥機を使わず、天日干ししよう など

 

上記の内容からもお分かりいただける通り、日常生活でも簡単にCOOL COICEの取り組みができます。このことから、企業だけではなく個人の方においても取り組みやすいのがCOOL CHOICEであると言えます。

 

COOL CHOISEに賛同するためにはどうすればいい?

先述の通り、COOL CHOICEは一般個人の方も、企業や自治体など団体の方も参加できる取り組みとなっています。団体の参加数は20223月現在で13,676団体にも上り、国内外を問わず脱炭素に向けて取り組むイニシアチブの中では最大級です。

賛同・参加を表明する方法は単純で、環境省の「COOL CHOICE(クールチョイス)」の特設ページから申し込みを行うだけです。

個人と団体で申し込みフォームは異なりますが、いずれも参加難易度としては非常に低いと言えるでしょう。

 

企業がCOOL CHOICEで取り組むべきこと

最後に、企業が取り組むべき行動で「COOL CHOICE(クールチョイス)」なりそうな行動を紹介します。

例えば、

・クールビズやウォームビズの奨励

・エレベーターの利用を控え、階段の利用を奨励

・ブラインド遮光カーテンなどの利用

・会議室や廊下、トイレなど照明を使わない時は消灯

・パソコンやプリンターなどのOA機器は使用しない時は電源を切る

・ノー残業デーを奨励 などがありそうです。

 

しかし、最も効果があるのは、それは、ズバリ「再生可能エネルギーの導入」です!

また、再エネ導入のなかで一番のオススメは、自家消費型太陽光発電の導入です。

 

自家消費型太陽光発電の導入は、企業の脱炭素への取組みだけでなく、BCP対策や電気代削減などの様々なメリットがあるので、COOL CHOICEの取り組みの中でも非常に効果的な手法だと言えます。

 

ぜひ、皆様も「COOL CHOICE(クールチョイス)」の取組みとしての自家消費型太陽光発電の導入をご検討ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。