自家消費型太陽光発電は、その導入メリットの多さから多くの企業で導入が進んでいます。一方で設置する際には気を付けるべきこともあり、それらのメリット・デメリットを理解した上で設置することが重要です。

 

今回は太陽光発電を設置する上での注意点についてご説明させていただきます。

 

1.自家消費型太陽光発電を設置する際に注意すべき点

自家消費型太陽光発電はその導入によるメリットの多さから注目を集めています。

一方で、設置によるデメリットもあるため、導入を検討される際にはそれらを理解しておくことが重要です。ここでは、自家消費型太陽光発電を設置する際に注意すべき点についてご紹介致します。

初期費用とランニングコストがかかる

恐らく自家消費型太陽光発電の導入を躊躇される方の多くが費用面を心配されているのではないでしょうか?自家消費型太陽光発電の導入には、多額の費用が掛かってしまいます。

引用:調達価格等算定委員会「令和4年度以降の調達価格等に関する意見」

 

上のグラフは事業用太陽光(10kW以上)の設置平均価格ですが、2021年現在設置には25万円/kWとなっています。

また、設置後にも定期的なメンテナンスが必要となるため、継続的に支出が予測されます。

しかし、現在では初期費用0円で太陽光発電を導入できるPPAモデルや補助金・優遇税制など、初期費用を抑えて太陽光発電を設置することが可能です。

 

天候・時間によって発電量が低下してしまう

太陽光発電は日中の日差しが強いタイミングだと多くの電力を発電することができますが、雨天時や夜の時間帯など、天候や時間帯によって発電効率が大きく左右されてしまいます。

そのため、太陽光パネルのみで安定した電力を供給することは難しく、蓄電池の導入や電力会社から不足分の電力を購入するなど、太陽光パネル以外から電力を供給する手段を確保する必要があります。

 

屋根への負荷がかかる

太陽光パネルはパネル1枚当たり約20kgの重量があるため、屋根に設置すると一定の負荷がかかってしまいます。

そのため、地上へ設置する場合であれば問題ありませんが、屋根に太陽光発電を設置する場合には屋根の破損や雨漏りなどに注意する必要があります。

 

自家消費型太陽光発電を設置する際には上記内容を理解しておくことが重要です。

 

2.デメリット以上にメリットが多い自家消費型太陽光発電

ここまで、自家消費型太陽光発電のデメリットについてご説明させていただきましたが、デメリット以上に多くのメリットが自家消費型太陽光発電には存在します。

ここでは、自家消費型太陽光発電のメリットについてご紹介致します。

電気代を削減できる

自家消費型太陽光発電を設置するメリットとして、まず皆さんが思い浮かべるのが電気代の削減でしょう。

近年、原油や天然ガスなどの化石燃料の価格上昇に加え、再エネ賦課金の上昇により電気代は高騰し続けています。

そこで、注目されるのが自家消費型太陽光発電です。

自家消費型太陽光発電を導入することで、発電した分だけ電力会社から購入する電力を減らすことができるため、電気代の削減に繋がります。

 

脱炭素への取り組みに繋がる

近年、脱炭素化の流れは企業レベルまで浸透しており、脱炭素化への取り組みは企業経営において必須であると言っても過言ではありません。

実際、ESGの観点が企業経営において重視され始め、脱炭素へ取り組まない企業には大きなリスクがあると捉える投資家や金融機関が増えています。

そこで、発電時にCO2を排出しない自家消費型太陽光発電を設置することが、企業の脱炭素化への取り組みに繋がるのです。

上記のことから、自家消費型太陽光発電は企業の脱炭素化においても重要な役割を果たしています。

 

BCP対策に繋がる

BCPとはBusiness Continuity Planの略であり、災害時やテロなどの緊急事態が起こった際に、事業に影響する損害を最小限にとどめ、中核事業の継続や早期復旧を可能とするために定める計画のことです。

東日本大震災後、BCPに対する企業の意識は年々高まっています。

実際に、大企業の取引先選定の際に「BCP対策を行っているかどうか」という基準が設けられる事例が増えてきており、中小企業として今後生き残っていくためにはBCP対策を行うことが必須であると言えます。

そのBCP対策の具体的手法の一つが自家消費型太陽光発電です。

自家消費型太陽光発電を設置することで企業におけるBCP対策の基準を満たすことができるため、特に中小企業にとっては見逃すことのできないメリットとなります。

 

3.トータルメリットとしては自家消費型太陽光発電の導入がおすすめ

ここまで、自家消費型太陽光発電のメリット・デメリットについてご紹介しましたが、総じてデメリットよりもメリットの方が大きいことがお分かりいただけたかと思います。

また、初期費用に関してはPPAでの導入や電気代削減額などによって初期費用を掛けない又は相殺することが可能です。

さらに、今であれば補助金や優遇税制を活用することができるため、お得に太陽光発電を導入することが可能です。

 

是非皆様も自家消費型太陽光発電の導入をご検討ください。

本日も最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。